定期保険特約は必要?メリット・デメリットから見た結論!
定期保険特約は主契約とセットでしか持てない特約です。定期保険との違いや全期型・更新型の仕組み、メリット・デメリットを整理し、単体加入との違いを解説します。
保険を検討するときに、特約について迷うことはないでしょうか。特約にはさまざまな種類がありますが、その一つに定期保険特約があります。定期保険特約にすでに加入している人も、これから提案されている人も、本当に必要な特約かどうかを判断するには、その特徴や主契約との違いを正しく知っておく必要があります。
ここでは定期保険特約について、保障内容や特約の意味、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。定期保険特約が必要かどうかを判断する材料として、ぜひ参考にしてください。
1. 定期保険特約とは?
定期保険特約は、漢字ばかりで難しい保険用語のように感じられますが、「定期保険」と「特約」の2つに分けて考えると理解しやすくなります。
1-1. 定期保険は最もシンプルな生命保険
定期保険についてはご存じの方も多いでしょう。掛け捨てタイプの、最もシンプルな生命保険です。定期という名前の通り、保険期間はあらかじめ一定の期間に決められています。その期間中に死亡したり、所定の高度障害状態になったりした場合に、死亡保険金または高度障害保険金が支払われます。
また掛け捨てといわれるように、満期保険金などはなく、死亡や高度障害状態にならずに保険期間が終了すると、支払った保険料は戻ってきません。しかし、その分、割安な保険料で高額な死亡保障を得られるという特徴があります。
1-2. それでは特約とは?
保険契約の基本となる保障で、それだけで契約が成立する部分を「主契約」といいます。そして、その主契約に追加する形でつける保障を「特約」といいます。特約をつけるかどうかは加入者が選ぶことができ、保険のオプションのようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
特約はあくまでも追加の保障であるため、特約のみを単独で契約することはできません。
1-3. 定期保険特約は他の保険に追加でつける定期保険
定期保険特約は複数ある特約の一つで、定期保険の保障を特約の形にしたものです。したがって、保障内容や特徴は定期保険と基本的に同じです。保険期間も定期保険と同様に、10年・20年といった期間で区切る「年満了」と、60歳・65歳までのように年齢で区切る「歳満了」があります。
例えば、終身保険に加入する際に、加入から10年間は子育て期間のため死亡保障を手厚くしたいという場合、定期保険特約を追加すれば、その期間だけ死亡保障を大きくすることができます。
2. 定期保険特約は「全期型」「更新型」に分けられる
定期保険特約は、保険期間の決め方によって「全期型」「更新型」などに分類されることがあります。ここでは、この2つのタイプの違いや特徴を説明します。
定期保険特約「全期型」と「更新型」の保険料推移イメージ ※実際の保険料は年齢・性別・商品により異なります
2-1. 全期型
全期型は、主契約の保険期間や保険料払込期間などにあわせて、特約の保険期間を設定するタイプです。保険期間が終わると特約も終了し、加入時に、保障が必要な期間全体を通した特約を付加するイメージになります。
特約保険料は期間中ずっと一定で、途中で上がることはありません。なお、全期型は一般的に、保険期間が終了すればそれ以降の更新はできません。
2-2. 更新型
更新型は、特約の保障期間を10年・15年といった年数で区切って加入するタイプで、通常、設定した期間の終了時に同じ期間ずつ自動更新されます。
保険料は更新のたびに、そのときの年齢に基づいた金額に見直されます。そのため、更新を重ねるたびに保険料は上がっていく仕組みです。加入当初の保険料は安く抑えられますが、更新を重ねて全期型と同じ期間加入した場合、一般的に総支払額は全期型より高くなる傾向があります。
このタイプでは、更新を希望しないときに保険会社への連絡を忘れると、自動的に更新されてしまうので注意が必要です。
3. 定期保険特約のメリットとデメリット
次は、定期保険特約のメリットとデメリットについて説明します。大きな保障を用意できる心強い特約ですが、本当に必要かどうかを判断するには、メリットとデメリットの両方を知っておくことがポイントになります。
3-1. メリット
まずは定期保険特約というより、定期保険そのもののメリットからみていきましょう。定期保険は、割安な保険料で大きな保障を得られることが最大のメリットです。万一死亡した場合にまとまった金額を受け取れることで、遺された家族が大変な時期を乗り切りやすくなります。
特約としてのメリットとしては、主契約の保険とセットにすることで、契約の管理やメンテナンスをまとめて行えるという点があります。また、単体の定期保険よりも保険料がやや割安に設定されている場合もあります。
3-2. デメリット
デメリットとしては、定期保険特約はあくまでも特約であるため、単体で契約することができない点が挙げられます。そのため、途中で主契約の保険が不要になり解約した場合、特約も一緒に解約されてしまいます。この点を踏まえると、定期保険としての保障がしっかり必要なのであれば、単体の定期保険に加入しておいたほうが安心といえるでしょう。
なお、定期保険の保障について「掛け捨てだから損」という見方をされることがありますが、貯蓄性のある保険は、貯蓄にあてる分の保険料を多く払い込んでいるため、保障そのものにかかるコストという意味では大きな違いはないと考えられます。必要な保障に対して必要な保険料を支払っているのであり、これ自体は特にデメリットとはいえません。
4. 定期保険特約と単体の定期保険、どちらを選びやすいか
ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、定期保険特約には「必ず主契約とセットで存在する」という特性があります。もちろん、主契約と定期保険特約の必要性や必要な期間がはっきりしていて、セットにしても特に問題がないのであれば、定期保険特約に加入するという選択肢もあるでしょう。
一方で、保険は家族構成やライフステージの変化にあわせて見直しをすべきものであり、途中で主契約や定期保険の必要性が変わることも珍しくありません。そうした変化を踏まえると、定期保険のような重要な死亡保障は、特約としてよりも単体(主契約)の保険として持っておいたほうが、見直しの自由度は高くなりやすいという考え方があります。
5. かつて主流だった「定期保険特約付終身保険」
定期保険特約というと、かつて「定期保険特約付終身保険」という保険商品があり、長らく国内の生命保険会社の主力商品として販売されていました。
この定期保険特約付終身保険は、その名の通り、主契約である終身保険に定期保険を特約としてつけた保険です。終身保険は死亡保障が一生涯続く保険ですが、必ず保険金の支払いが発生するため保険料は割高になります。そこで、保険料が割安な定期保険特約を組み合わせることで、比較的抑えた負担で高額な死亡保障を用意できるようにした商品でした。特約として、定期タイプの医療保障などを付加できる商品もありました。
例えば、子育て期間など多くの死亡保障が必要な時期に、定期保険特約を活用できる保険として位置づけられていました。
ただし、販売方法や設計プランによっては、以下のような点が課題になることもありました。
- 加入者の状況に関係なく、必要以上に高額な死亡保障がついた設計で販売されていた
- 10年・15年ごとの特約の自動更新時に保険料が大きく上がり、契約者の負担が重くなった
- 特約が多くついていて、加入者がどんな保障があるか把握しきれていなかった
- 終身保険という名前から、すべての保障が一生涯続くと思っていたら、60歳・65歳で特約がなくなってしまった
- 掛け捨てではないと思っていたら、大部分の保障は掛け捨てだった
現在は、定期保険特約付終身保険はあまり見かけなくなりましたが、複数の主契約(または特約)を組み合わせた総合保障タイプの保険では、同じような課題が生じる可能性があります。加入する際は、保障内容をしっかり把握しておくことが大切です。
6. まとめ:定期保険特約を見直すタイミングかもしれません
定期保険特約は、主契約だけでは足りない死亡保障を補える特約です。割安な保険料で死亡時や高度障害時の保障を確保できる点は、大きなメリットといえます。ただし、特約である以上、主契約の保険の影響を受けることは避けられません。主契約が不要になり解約すると、定期保険特約も一緒に解約されてしまいます。逆に、定期保険としての保障が必要だからといって、不要な主契約を継続し続けるのも合理的とはいえません。
そうした事態を避けるためには、定期保険は特約ではなく主契約として持っておくという考え方も一つの選択肢です。
すでに定期保険特約が付いた保険に加入している場合は、将来のことも含めて必要な保障を整理し、見直しを検討してみるとよいでしょう。特に定期保険特約付終身保険に加入している場合は、保障内容をあらためて確認しておくことをおすすめします。
いずれにしても、生活環境や家族構成の変化にともなって、必要な保障は変わっていきます。定期的に保険を見直し、そのときどきの自分に合った保障を選ぶようにしましょう。
※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。
ほけんスコア編集部
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