積立型の生命保険とは?メリット・デメリットや選び方のコツを解説
万一の保障に加えて貯蓄機能もある積立型生命保険の特徴と、掛け捨て型との違い、メリット・デメリット、向いている人の特徴、選び方のコツを解説します。
万一の保障を得られるうえに貯蓄機能もある積立型(貯蓄型)の生命保険。魅力を感じる方は多いですが、生命保険は長期にわたって加入することが多く、家計への影響も大きい買い物です。加入前に、本当に積立型が自分に合っているのか、掛け捨て型のほうが向いているのかを慎重に判断する必要があります。
ここでは、積立型生命保険の特徴やメリット・デメリット、掛け捨て型との違い、向いている人の特徴、選ぶときのコツを解説します。
積立型の生命保険とは
積立型の生命保険は、途中解約したり満期を迎えたりしたときに、支払った保険料の一部が解約返戻金や満期保険金として戻ってくる、貯蓄性のある保険です。毎月の保険料の一部が保険会社によって運用され、そのお金を将来受け取れるしくみで、万一の保障と将来の貯蓄を両立できるのが特徴です。
代表的な種類には、終身保険・養老保険・学資保険・個人年金保険があります。個人年金保険は受取方法により、確定年金(生死にかかわらず一定期間受け取る)・有期年金(生存を条件に一定期間受け取る)・終身年金(生存している限り受け取る)に分けられます。
掛け捨て型の生命保険との違い
掛け捨て型の生命保険は、万一のとき(死亡・高度障害状態)の保障に絞られており、途中解約や満期時に戻ってくるお金がない分、保険料は割安です。代表的な種類には、定期保険(平準定期保険・逓減定期保険)と収入保障保険があります。
| 積立型 | 掛け捨て型 | |
|---|---|---|
| 保険料 | 割高 | 割安 |
| 解約返戻金・満期金 | あり | 原則なし |
| 保険の見直し | しづらい(元本割れのリスク) | 比較的しやすい |
積立型の生命保険のメリット・デメリット
メリット
- 万一の保障と貯蓄機能の両方を得られる
- 満期保険金を一括で受け取る場合は「一時所得」扱いとなり、払込保険料との差益が50万円以下であれば税金がかからない。50万円を超えた場合も課税対象は超過分の1/2にとどまる(2026年9月時点の税制に基づく)
デメリット
- 貯蓄機能がある分、掛け捨て型に比べて保険料が大幅に高くなる
- 加入から間もない時期に解約すると、解約返戻金がごくわずか、または元本割れする可能性がある
- 元本割れのリスクがあるため、加入後に他の保険へ乗り換えるといった見直しがしづらい
なお、満期保険金を年金形式で受け取る場合は「雑所得」扱いとなり、一時所得のような特別控除がないため、一括受取りに比べて税負担が大きくなりやすい点にも注意が必要です。
積立型に向いている人の特徴
- 銀行預金だとお金を使ってしまい貯まりにくい人(保険料が自動的に引き落とされ、簡単には解約しづらいことが貯蓄の継続につながる)
- 高めの保険料を継続して支払える人
- 保険の見直しをする予定がなく、長期間加入し続けられる人
- 支払った保険料が万一のことが起きなくても戻ってこないことに抵抗がある人
逆に、貯蓄機能は不要で安い保険料で保障を得たい人、定期的に保険を見直したい人は、掛け捨て型のほうが向いていると考えられます。「掛け捨ては損」と単純に考えるのではなく、加入する目的が積立型の特徴に合っているかどうかで判断することが大切です。
積立型の生命保険を選ぶ3つのコツ
- 加入目的を明確にする: 家族に残したいお金なのか、教育資金なのか、老後資金なのかによって、適した保険金額・保険の種類は変わる
- 返戻率を確認する: 契約者が払い込む保険料総額に対して受け取れる金額の割合(返戻率)が高いほど貯蓄性は高い。100%を超えれば払込保険料を上回って受け取れる
- 無理のない範囲で保険料を設定する: 返戻率を上げるために一括払いも選択肢になるが、家計に無理のない範囲かどうかを優先する
貯蓄が目的なら保険以外の選択肢も
貯蓄そのものが目的であれば、保険以外の制度も選択肢になります。老後資金の準備にはiDeCo(個人型確定拠出年金)、住宅購入や教育資金など幅広い目的にはNISAが活用されています。
2026年9月時点のNISA制度では、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円(あわせて年間360万円)まで投資でき、非課税保有限度額は合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です(出典:金融庁「新しいNISA」制度概要)。iDeCoは原則60歳から75歳までの間で受取り開始時期を選べる制度で、2026年12月には加入可能年齢が70歳未満まで引き上げられる制度改正が予定されています(2026年9月時点の情報)。積立・分散投資の基本的な考え方については、
銀行預金では引き出してしまいがちという場合でも、iDeCoは制度上60歳になるまで引き出せず、NISAも投資という性質上、預金よりは引き出すハードルが高いため、貯蓄を継続しやすい面があります。ただし、外貨建て保険などコストや為替変動リスクを伴う商品を「貯蓄型だから安心」と考えて理解が不十分なまま加入すると、トラブルにつながることもあるため、事前の下調べが重要です。
まとめ
積立型の生命保険を選ぶなら、特徴やメリット・デメリット、掛け捨て型との違いを踏まえて、本当に自分の目的に合っているかを確認することが大切です。一度加入すると見直しが不利益になりやすいため、何のために保険が必要なのかを明確にしたうえで、必要であればiDeCoやNISAなど保険以外の選択肢とも比較しながら検討しましょう。
※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。
ほけんスコア編集部
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