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養老保険とは?|特徴と加入時に確認すべき5つのポイント

公開日:2026-09-19更新日:2026-09-19
養老保険とは?|特徴と加入時に確認すべき5つのポイント

養老保険は、保険期間中に死亡しても満期まで生存していても同額の保険金を受け取れる生命保険です。しくみと特徴、加入時に確認したい5つのポイントを整理します。

養老保険とは、保険期間中に死亡しても、満期まで生存していても、どちらの場合でも同額の保険金が受け取れる生命保険です。いわば、保険に加入した時点で、将来何らかの形で保険金を受け取れることが決まっているような保険といえます。

生死にかかわらず保険金を受け取れるという特徴がある一方、その分保険料は割高になるため、高額な死亡保障を養老保険で確保しようとすると、保険料の負担が大きくなりすぎてしまうことがあります。そのため養老保険は、死亡保障よりも満期保険金を受け取ることを前提に、貯蓄目的で活用されることが多い保険です。

金利が高かった時代には貯蓄商品として人気がありましたが、低金利環境が長く続いた近年は、貯蓄商品としてのメリットが感じにくい時期もありました。加入目的やそのときどきの経済情勢によっては、必ずしもおすすめできるとは限らない商品でもあるため、ここでは養老保険のしくみや特徴、活用法と注意点をわかりやすく解説します。

養老保険とは

養老保険とは、定められた保険期間中に死亡した場合に死亡保険金が、保険期間が終了するまで生存していた場合に満期保険金が支払われる生命保険です。死亡保障機能と貯蓄機能がそろった保険ですが、どちらかというと貯蓄がメインで、保険期間中に死亡した場合には、目標としていた貯蓄額が保険金として支払われる、というとらえ方をするとよいでしょう。

生命保険の基本となる3種類のひとつ

生命保険には、終身保険、定期保険、養老保険と、基本となる保険が3種類あります。このうち養老保険は、生存したまま保険期間が終了しても満期保険金が受け取れ、積み立て貯蓄に似た機能がある保険です。このため、3種類の生命保険のなかでは最も保険料が高くなる傾向があります。

保険料水準(イメージ)定期保険終身保険養老保険この記事のテーマ

生命保険3種類の保険料水準イメージ ※一般的な傾向であり、実際の保険料は年齢・商品により異なります

養老保険のしくみ

あらかじめ保険期間が決まっていて、契約した保険金・保険料はずっと一定です。保険期間が終わると、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。

契約保険期間中に死亡した場合保険期間満了まで生存した場合死亡保険金契約時に定めた保険金額満期保険金死亡保険金と同額

養老保険のしくみ:死亡・満期どちらでも同額の保険金

満期保険金と解約返戻金

養老保険では、将来の満期保険金の支払いに備えて、生命保険会社が保険料の一部を積み立てています。この積立金は保険期間が進むにつれてたまっていき、保険の満期時にちょうど満期保険金額になるように計算されています。

また、この積立金があるため、保険期間の途中で解約した場合には、積立金の中から一定の金額(解約返戻金)を受け取ることができます。

かつて金利が高かった時代には、満期保険金は支払った保険料の総額よりも多くなる商品が一般的で、貯蓄商品として人気がありました。しかし低金利環境が続くと、満期保険金がわずかに増える程度、あるいは支払った保険料の総額よりも少なくなる(貯蓄商品としてみると元本割れする)商品も出てくるため、貯蓄商品として加入する場合は、そのときどきの予定利率をよく確認することが大切です。

積立金額(イメージ)契約満期経過年数 →払込保険料累計(目安)低金利環境の例(元本割れの可能性)

積立金(解約返戻金)の推移イメージ ※実際の金額・利率は商品・契約時期により異なります

なお、満期保険金と解約返戻金には税金がかかる場合があります。詳しくは各社の商品説明書や、保険の窓口で確認するとよいでしょう。

満期保険金の受け取りは先延ばしできる

満期保険金は、据え置きといって、満期時に受け取らずに生命保険会社に預けておき、後から受け取ることができます。保険会社によっては、年金のように分割して受け取れる場合もあります。満期保険金を据え置いた場合は、生命保険会社の所定の利率で利息がつきます。

また、満期保険金は受け取ったときに所得税(契約者が受け取った場合)がかかりますが、据え置いた場合であっても、満期の年に課税されることになるため注意が必要です。据え置き期間中の毎年の利息には、雑所得として所得税がかかります。

通常は更新がないが、一部に自動更新される商品も

養老保険と同様に保険期間が一定の定期保険では、保険期間終了後に同じ保障内容で保険を継続させる「更新」という制度があります。一方、養老保険には通常更新がなく、保険期間が終わり満期保険金を受け取ると保険は終了します。ただし、一部の保険会社では自動的に更新されるタイプの養老保険を扱っている場合もあるため、加入時に確認が必要です。

理解しておきたい養老保険の特徴

ここまでみてきたように、養老保険には以下のような特徴があります。

  1. 保険期間は一定で、通常は更新はない(一部に更新する商品もある)
  2. 死亡した場合は死亡保険金、生存していた場合は満期保険金を受け取れる
  3. 途中で解約したら解約返戻金がある
  4. 満期保険金は一定期間据え置くことができる
  5. 保険料は3種類の生命保険のなかで最も高い傾向にある

養老保険に入るときに確認すべき5つのポイント

養老保険に加入するときには、以下の5つのポイントに注意するようにしましょう。

  1. 契約できる年齢と保険金額: 商品によって、契約できる年齢や保険金額に制限がある場合があります。希望する条件で契約可能かどうかを事前に確認しましょう
  2. 契約できる保険期間: 商品によって契約できる保険期間が異なります。希望する条件で契約可能かどうかを事前に確認しましょう
  3. 満期保険金の返戻率: 支払った保険料総額に対する満期保険金の額の割合を返戻率といいます。養老保険を貯蓄商品としてみる場合、返戻率が100%を超えたほうがメリットがあるといえます。いくつかの商品を比較して、できるだけ返戻率の高いものを選んだほうがよいでしょう
  4. 満期保険金の受け取り方: 通常は満期時に一括で受け取りますが、年金として受け取れる商品もあります。希望する受け取り方に対応した商品かどうかを確認しましょう
  5. 自動更新かどうか: 一部に自動更新される商品があります。更新すると年齢が上がっている分保険料が高くなり、満期保険金の返戻率も当初の契約より下がることが一般的です。加入前に自動更新タイプかどうかを確認し、満期が近づいたら更新するかどうかを冷静に判断することが大切です

養老保険はどんなときに加入すればよい?

養老保険は、満期保険金があることが特徴です。死亡保障については、保険期間が限定され保険料も高いことから、定期保険や終身保険のようなメリットは少ないため、基本は貯蓄を重視した加入が前提となります。

貯蓄中の死亡保障を確保しながらお金を積み立てたいとき

基本的には保険の満期に向けてお金を積み立てていくイメージですが、保険期間の途中で死亡してしまった場合でも、満期保険金と同額のお金を残したいといった事情があるときに検討されます。

  • こどもの教育資金の貯蓄: 教育資金を貯める保険としては学資保険のほうが一般的ですが、貯蓄中に万一死亡してしまった場合でも積み立て目標額をしっかり残せるため、養老保険を活用する考え方もあります。学資保険はこどもの年齢によっては加入できなくなる場合があるため、そうしたケースで養老保険を検討することもあります。ただし、貯蓄性がどれくらいあるかは、満期保険金の返戻率をきちんと確認する必要があります

個人年金保険では対応できないタイミングで満期保険金を受け取りたいとき

個人年金保険は、年金を受け取れる年齢や保険料を支払う期間などが制限されています。個人年金保険では対応できないプランが必要な場合に、養老保険で資金準備をする考え方もあります。

  • 早期リタイア後の生活資金を準備する: 早期リタイアを予定している方が、リタイア後の生活資金や、やりたいことのための資金を用意するために活用するケースがあります。この場合も満期保険金の返戻率を確認し、終身保険など他の商品とどちらが有利か比較することが大切です

養老保険のなかまの保険とその特徴

養老保険は、保険期間中に死亡した場合の死亡保障に加えて、保険期間終了時に生存していた場合の生存保険金(満期保険金)があり、貯蓄として活用できる保険です。こうした貯蓄的な保険のなかまをまとめると、以下のようになります。

保険の種類特徴
養老保険一定の保険期間中の死亡保障と、保険期間終了時まで生きていた場合の貯蓄機能が半々の生命保険
変額有期保険養老保険の積立金を株式などのリスク資産で運用する保険。保険金は運用実績により変動する。死亡保険金には最低保証があるが、満期保険金には最低保証がなく元本割れする場合もある
個人年金保険年金支払開始時まで生存していた場合に、決められた年金を受け取れる保険
学資保険通常、契約者が親、被保険者がこどもとなる契約の保険で、こどもの進学にあわせて学資金等を受け取れる保険

まとめ:原則、貯蓄のための保険

養老保険は、生命保険の3つの基本となる保険のなかで、もっとも貯蓄性のある保険です。そのため、死亡保障よりも貯蓄を目的として加入するのが基本の考え方です。加入するときには、満期保険金の返戻率が何%かをよく確認しましょう。貯蓄目的の加入であれば、返戻率が100%に満たない元本割れ商品は避けたほうが無難です。金利環境によって活用のしやすさが変わる保険だといえるため、加入を検討する際は、そのときどきの予定利率や他の貯蓄型商品との比較も踏まえて判断することをおすすめします。

※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。

執筆

ほけんスコア編集部

Googleの公開データをもとに保険の窓口を客観的に比較・解説する、ほけんスコアの編集チームです。

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