がん保険が出なかった4つのケースと対策|確認すべき給付条件
がんと診断されても、給付条件を満たさずがん保険の給付金が受け取れないケースがあります。代表的な4つのパターンと対策、契約前に確認すべきポイントを解説します。
がんになっても、がん保険の給付金が受け取れないことがあるのをご存じでしょうか。がんを治療するために備えて加入したはずのがん保険なのに、いざというときに給付金が出なければ、治療の選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
これは、がん保険の保障内容や給付金の支払い条件が、実際の治療内容とかみ合っていないケースがあるために起こり得ることです。ここでは、給付金が受け取れなかった代表的な4つのパターンと対策、あわせて確認しておきたい給付条件を紹介します。すでにがん保険に加入している方は、自分の契約内容と照らし合わせながら確認してみてください。
給付金が出なかった代表的な4つのパターン
パターン1:再発時に診断給付金の条件を満たさなかった
診断給付金が複数回受け取れるタイプのがん保険では、多くの場合「前回の給付事由から2年経過後に、がんの治療目的での入院・通院をしたとき」といった条件が設定されています。再発・転移による治療が前回の給付から2年以内だった場合、2回目の診断給付金が支払われないことがあります。
対策: がん保険のなかには1年経過すれば次の給付金が受け取れる商品もあります。乳がんなど、手術後に一定期間の薬物療法が続く場合は、その治療を保障する保険かどうかも確認しておくとよいでしょう。また、2年経過時点で入院・通院治療が続いていれば、その時点で給付金を請求できる設計の商品もあります。
パターン2:古いタイプの保険で保障が手薄だった
古いタイプのがん保険では、がんになる可能性が高まる65歳以降に診断給付金が減額される設計や、一定日数以上の入院を条件とする通院給付金など、現在の治療実態に合わない保障になっていることがあります。長期間加入したままの保険が、いざというときに十分な保障にならないケースです。
対策: 古い保険に加入している場合は、足りない保障を特約で追加するか、新しいがん保険への加入し直しを検討します。ただし、年齢が上がるほど保険料は高くなり、健康状態によっては加入しづらくなるため、早めに検討することが望ましいといえます。
パターン3:上皮内新生物が支払い対象外だった
大腸ポリープの切除などで見つかる「上皮内新生物」(がん組織が上皮にとどまっている初期のがん)は、古いタイプのがん保険では診断給付金の支払い対象になっていないことがあります。
対策: 現在は上皮内新生物でも診断給付金が支払われる商品が多くなっていますが、全額支払われるものから減額されるものまで保障額はさまざまです。なお、上皮内新生物は治療の負担が比較的軽いケースも多く、この保障の有無だけを理由に無理に保険へ入り直す必要性は高くないとされています。むしろ、通院治療への対応状況など、他の保障内容の見直しを優先したほうがよい場合もあります。
パターン4:自由診療の治療が対象外だった
保険承認された標準治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療などの3大治療)を受けた場合に治療給付金が支払われるタイプの保険では、保険適用外の自由診療(先進的な治療法など)を受けた場合に給付金が支払われないことがあります。
対策: 自由診療まで選択肢に入れたい場合は、がんの診断確定のみで給付金が出るタイプのがん保険を検討します。病状によっては、まず保険診療を受けながら給付金を受け取り、途中で自由診療に切り替えるという方法も考えられます。
がん保険の給付金の支払条件を理解する
がん保険の保障内容は各社似通っていますが、給付金の支払条件には細かい違いがあります。同じ保険会社の商品でも、10年前・20年前のものと最新のものでは条件が異なることも珍しくありません。
一時金タイプの給付金(診断給付金・治療給付金など)を比較する際に、特に確認しておきたい項目は次のとおりです。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 上皮内新生物の保障 | 全額支払われるか、減額されるか、対象外か |
| 初回の支払条件 | 診断確定のみで出るか、3大治療や一定の入院・通院が条件か |
| 2回目以降の支払条件 | 何年経過後に、どんな治療を受ければ再度支払われるか、回数の上限はあるか |
また、がん保険には加入後90日間程度の免責期間が設けられているのが一般的です。申し込み・告知をして初回保険料を支払ってからも、一定期間はがんの保障が始まらないため、その間にがんと診断された場合は給付の対象にならない点にも注意が必要です。
がん保険の待期期間(責任開始日から90日程度)のイメージ ※実際の日数・免責範囲は保険会社・商品により異なります
医療保険とがん保険それぞれの保障範囲の違いを整理しておくと、あわせて確認しやすくなります。
まとめ
がんは以前と比べて治療の選択肢が広がっている一方、再発・転移のリスクがある病気のため、治療には相応のお金が必要になります。がん保険はその治療費を備えるための保険であるからこそ、いざというときに給付金が受け取れないと大きな影響が出かねません。
以下のチェックポイントを意識して、契約中の保険を見直したり、新しく加入する保険を比較したりするとよいでしょう。
- 一時金の金額はいくらか
- 一時金の支払条件はどうなっているか(どんな治療で、何年ごとに、合計何回まで)
- 通院治療(抗がん剤・放射線治療など)に対応した保障があるか
※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。
ほけんスコア編集部
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