傷害保険の補償内容とは?どんなときに役立つのか簡単解説
ケガの補償に特化した傷害保険の補償内容、対象となるケガ・ならないケガ、種類、医療保険との違いをわかりやすく解説します。
傷害保険とは、その名の通りケガに備える保険です。ケガのリスクが高い仕事に従事していたり、スポーツをしていたりする場合はもちろん、日常生活でもケガをしてしまうリスクは数多くあります。
傷害保険はケガに特化しているため、要件を満たせば通院でも保険金を受け取ることができます。とはいえ、傷害保険の種類は幅広く、すべてのケガが補償対象になるわけではないなど、わかりづらい点も少なくありません。ここでは、傷害保険の補償内容から、どんなときに保険金を受け取れるのか、どんな人が加入を検討するとよいのかまで整理します。
1. 傷害保険ってどんなもの?
傷害保険でどんな補償が得られる?
病気やケガのリスクのうち、ケガに特化した補償を受けられるのが傷害保険です。日本国内・国外を問わず、日常生活や仕事中、交通事故、旅行やスポーツをしているときのケガなど、さまざまな場面でのリスクをカバーします。ケガが補償対象であり、病気は原則として補償の対象外というのが、この保険の大きなポイントです。
基本的な補償としては、通院した場合の「通院補償」、入院した場合の「入院補償」、手術した場合の「手術補償」、死亡・後遺障害が残った場合の「死亡・後遺障害補償」の4つがあります。一般的には、事故の日から180日を限度にこれらの保険金が支払われる商品が多く、通院保険金については180日以内に通院90日が限度となっているケースが目安です(条件は保険会社によって異なります)。
傷害保険で対象となるケガ・ならないケガ
すべてのケガが補償対象になるわけではない点に注意が必要です。傷害保険における「ケガ」とは、「急激かつ偶然な外来からの事故により、身体に負ったケガ(骨折・火傷など)」とされています。「急激」は突発的な事故で時間的な間隔がないこと、「偶然」は原因・結果が予知できず意図的でないこと、「外来」は原因が身体外部からのものであることを意味します。
自分では避けようのない事故によるケガは補償対象となりますが、外反母趾や靴擦れ、低温火傷、慢性的な腰痛、車酔い、熱中症、しもやけ、細菌性食中毒などは対象外となるのが一般的です(熱中症などは専用の特約で補償対象となる場合もあります)。意図的なケガやケンカによるケガ、脳疾患・心疾患を起因とするケガ、酒気帯び運転など正常でない状態での運転によるケガ、スカイダイビングなど危険なスポーツも対象外となります。一方で、火災などによる煙の一酸化炭素中毒は補償の対象となるなど、外傷がないケガでも対象となるケースがあります。
傷害保険の対象になる「ケガ」の3条件(イメージ) ※3条件すべてを満たす場合のみ補償対象
傷害保険の種類
| 種類 | 主な補償内容 |
|---|---|
| 普通傷害保険 | 国内外を問わず、日常生活の中で起こるケガを補償。職業によってA級・B級に分かれ保険料が異なる |
| 家族傷害保険 | 普通傷害保険の対象を家族にまで広げたもの。本人・配偶者・同居の親族・別居の未婚の子が対象 |
| 交通事故傷害保険 | 交通事故や道路通行中の事故、建物・乗り物の火災などによるケガを補償。保険料は職業を問わず一律 |
| 海外旅行傷害保険 | 海外旅行中のケガのほか、病気や携行品の損害、救援者費用、損害賠償責任なども対象 |
| 国内旅行傷害保険 | 国内旅行中のケガを補償(地震などによる傷害は対象外) |
このほか、学校の運動部や会社のスポーツサークルなどで加入するスポーツ安全保険や団体傷害保険などもあります。なお、普通傷害保険や家族傷害保険、交通事故傷害保険には、他人の物を壊したり他人にケガをさせたりして賠償責任を負ったときの補償である「個人賠償責任保険」がセットになっていたり、特約として付加できたりする商品もあります。
2. 傷害保険と医療保険の違い
補償範囲が違う
医療保険は病気やケガによる入院・手術で保険金を受け取るタイプが一般的で、基本的に入院をともなわない通院だけでは保険金が支払われません。一方、傷害保険は「ケガ」に対する補償に限定されますが、通院しただけでも保険金が支払われる点が特徴です。病気が補償に含まれない点が医療保険との最大の違いといえます。
保険料の決まり方が違う
医療保険は年齢や性別によって保険料が変わり、一般的に年齢が若いほど保険料は安くなります。一方、傷害保険の保険料は年齢や性別による差がなく、職業・職種の危険度によってA級・B級の2段階に分かれているのが一般的です。国内旅行・海外旅行傷害保険では、行き先や日数によって保険料が決まります。
3. 傷害保険に加入するといいのはどんな人?
日常生活の中でケガをするリスクが高い人には、傷害保険の検討価値があります。
- 転倒リスクの高い高齢者
- 部活や趣味でスポーツを頻繁に行う人
- 自動車、バイク、自転車によく乗る人
- ケガをしやすい仕事に従事している人
ケガをするリスクが高く、入院時だけでなく通院時にも保険金を受け取りたいという場合には、傷害保険を検討する余地があります。また、病歴があり医療保険に加入できない、あるいは保険料が高くなる場合には、ケガの補償に限られますが傷害保険でカバーするという選択肢もあります。旅行中は普段の生活と異なるリスクがあるため、国内旅行・海外旅行傷害保険の必要性が高くなる点も押さえておきましょう。
4. 加入する際の注意点
日本の公的医療制度は手厚く、医療費の自己負担は原則3割です。ケガの程度にもよりますが、それほど大きな金額にならない可能性もあるため、この点も踏まえて検討しましょう。また、医療保険に加入している場合、入院をともなうケガであれば医療保険の保障で賄える場合があります。他の保険との重複がないか、今どんな保険に加入していてどんな補償が不足しているのかを整理することが大切です。
まとめ:必要な補償内容を整理してから傷害保険の検討を
傷害保険の種類や保険料、医療保険との違い、加入を検討したい人、注意点などを紹介してきました。ケガを手厚く補償したい場合に有効な傷害保険ですが、一言で傷害保険といってもその種類や補償内容はさまざまです。どんな補償が必要なのかを整理し、すでに加入している保険と重複しないよう、過不足のない補償を得られるように検討してください。
※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。
ほけんスコア編集部
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