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搭乗者傷害保険は必要?人身傷害補償保険との違いとは?

公開日:2026-09-19更新日:2026-09-19
搭乗者傷害保険は必要?人身傷害補償保険との違いとは?

自動車事故で搭乗者がケガを負った場合に備える搭乗者傷害保険の仕組みと、名称が似ている人身傷害補償保険との違い、加入の必要性を解説します。

車に乗っている人が事故でケガを負ってしまった場合の損害を補償するのが搭乗者傷害保険です。自動車保険に加入したことがあれば一度は目にしたことがあると思いますが、「搭乗者傷害保険は必要なのか」「補償額はいくらに設定すべきか」「人身傷害補償保険とはどう違うのか」など、疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、搭乗者傷害保険の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、人身傷害補償保険との違い、適切な補償額の目安まで解説します。

1. 搭乗者傷害保険の概要

搭乗者傷害保険の仕組み

搭乗者傷害保険とは、契約中の自動車(被保険自動車)の事故により搭乗者が死傷した場合に、死亡保険金・後遺障害保険金・医療保険金が支払われる保険です。運転手だけでなく同乗者も含めた搭乗者全員が補償の対象となり、契約者本人はもちろん、同乗している家族や友人なども対象です。他の保険金や賠償金が支払われている場合も、それらの影響を受けずに保険金を受け取れます。受け取る保険金額は契約時に決めた金額となります。

保険金の支払い方法

ケガでの入通院に対する保険金、死亡した場合の死亡保険金、後遺障害を負った場合の後遺障害保険金が支払われます。入通院に対しては、以前はケガの部位・症状に応じた保険金が支払われる契約が主流でしたが、現在は「一定日数以上の入通院で一律〇万円」といった定額払いタイプが多くなっています。実際にかかった治療費用の多寡には影響を受けません。死亡した場合は、契約時に決めた死亡保険金が支払われ、後遺障害を負った場合はその程度に応じて保険金額の一定割合が支払われます。なお、入通院・死亡・後遺障害いずれも、事故の発生から180日以内という条件がつくのが一般的です。

保険金が支払われないケースもある

搭乗者傷害保険を契約している自動車に乗っていて事故にあったからといって、必ず保険金が支払われるわけではありません。条件は保険会社によって異なりますが、被保険者の故意または重大な過失による事故、酒気帯び・無免許・麻薬吸引等の状態での運転による事故、危険な乗り方による事故、地震・噴火・津波による事故などは、保険金支払いの対象外になることがあります。

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2. 搭乗者傷害保険のメリット・デメリット

メリット

  • 自賠責保険や事故相手からの損害賠償金の影響を受けずに保険金を受け取れる
  • あらかじめ決まった額が支払われるため、保険金の支払いがスピーディー
  • 契約者の過失割合を問わず保険金を受け取れる
  • 保険金を受け取っても、ノンフリート等級が下がらない(同時に等級が下がる別の保険を使っている場合を除く)

デメリット

  • 保険金は契約時に決まった定額のため、それ以上の金額がかかった場合は自己負担となる
  • 補償が充実する分、保険料は割高になり、人身傷害補償保険と補償が重複する可能性がある

3. 人身傷害補償保険との違い

搭乗者傷害保険についてよくある疑問が、人身傷害補償保険との違いや補償の重複です。人身傷害補償保険とは、自動車事故等で契約者や同乗者が死傷した際に保険金を受け取れる保険で、過失割合を問わず保険金が受け取れる点は搭乗者傷害保険と同じです。

両者の大きな違いは、人身傷害補償保険が治療費・休業損害・精神的損害など実際にかかった損害分を補償するのに対し、搭乗者傷害保険は契約時に決めた一定額が補償される点です。また、搭乗者傷害保険は事故相手からの損害賠償金と関係なく保険金を受け取れますが、人身傷害補償保険は相手から損害賠償金などを受け取っている場合、その金額を差し引いた額を受け取ることになります。人身傷害補償保険には車外の事故も補償するタイプもあり、バスやタクシー、知人の車に搭乗中や歩行中、自転車搭乗中の事故も補償される点は、搭乗者傷害保険にはないメリットです。

損害額 →0契約した保険金額が上限実損払い定額払い実損払い(人身傷害補償保険):損害額に応じて増減定額払い(搭乗者傷害保険):損害額によらず一定

実損払いと定額払いの受取イメージ ※実際の受取額・上限額は契約内容により異なります

搭乗者傷害保険人身傷害補償保険
補償の対象事故時に乗っていた人全員事故時に乗っていた人全員
補償の内容死亡、後遺障害、ケガでの入通院に対する一時金など治療費、休業損害、精神的損害など
補償の範囲車内のみ車内、または車内と車外両方
保険金の支払あらかじめ決まった額治療費などの実際の損害額
支払時期入通院日数が所定の日数を経過したら示談を待たず実損害額が確定したら

人身傷害補償保険の詳細は、人身傷害補償保険とは?必要性や補償内容について詳しく解説もあわせてご確認ください。

4. 搭乗者傷害保険は必要?人身傷害補償保険との重複はどう考える?

自動車の保険には強制加入の自賠責保険がありますが、自賠責保険は事故の相手側に対する補償しかされません。相手側への補償を確保するために対人賠償保険・対物賠償保険に加入するのが一般的ですが、これらも事故相手の損害をカバーするものです。したがって、自分や同乗者が死傷した際の補償を確保するためには、人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険への加入が必要になります。

一般的には、搭乗者傷害保険は人身傷害補償保険に上乗せする形で加入します。人身傷害補償保険で実損害分の保険金を確保しつつ、さらに補償を手厚くしたい場合や、より素早く保険金を受け取りたい場合に、搭乗者傷害保険を検討するとよいでしょう。ただし、2つの補償は重複する部分があるため、家族全員がどんな保険に加入していて、どんな補償があるのかを確認し、保険料を無駄に支払うことがないようにしましょう。なお、搭乗者傷害保険自体の取り扱いがない保険会社や、人身傷害補償保険に加入していると搭乗者傷害保険に加入できない保険会社もあるため、あわせて確認が必要です。

5. 補償額の目安はいくらぐらい?

搭乗者傷害保険の死亡・後遺障害の保険金額は、1,000万円程度を基本としつつ、保険会社によって500万円〜2,000万円程度の範囲で選べるケースが一般的とされています。どの金額が適切かは家族構成や収入などによって異なるため、保険会社ごとの選択肢を比較検討するとよいでしょう。保険金額が大きくなれば保険料も高くなるため、過不足のない選択を心がけてください。

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まとめ:搭乗者傷害保険は人身傷害補償保険との違いも理解した上で加入を

搭乗者傷害保険の仕組みから、メリット・デメリット、人身傷害補償保険との違いや必要性、補償額の目安などを紹介しました。人身傷害補償保険との違いはわかりづらい部分もありますが、実損払いか定額払いか、車外の事故も補償されるかどうかが主な違いです。搭乗者傷害保険が自分にとって必要か、必要ならいくらの補償額に設定するか、きちんと考えたうえで検討しましょう。

※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。

執筆

ほけんスコア編集部

Googleの公開データをもとに保険の窓口を客観的に比較・解説する、ほけんスコアの編集チームです。

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