ライフステージとは?|変化する必要保障額と適した生命保険
ライフステージの変化によって生命保険の必要保障額がどう変わるかを解説。結婚・出産・住宅購入など節目ごとの見直しポイントを紹介します。
ライフステージとは、人の一生をいくつかの期間に分けた場合のそれぞれの期間(段階)のことをいいます。このライフステージは、どのような人生を送るかというライフプランを考える上で基本の単位となります。そして生命保険の加入においては、ライフステージの変化にあわせて必要保障額や加入すべき保険を選ぶことが重要になります。
これはどういうことかというと、今、自分にあった保険に入ったとしても、結婚、出産、住宅購入などでライフステージが変化して、家族構成や生活スタイルが変われば、その都度必要な保障も変わり、保険を見直す必要があるということです。
もし、その見直しをおこたってしまうと、大事なときに保障が足りない、あるいは逆に余計な保険料を支払い続けて損をするといった事態になる可能性があります。ここでは、一般的なライフステージの分類を整理するとともに、ライフステージの変化にあわせて必要保障額がどう変わるか、どんな保険が必要か、どんなタイミングで保険の見直しを考えたらよいかといった基本的な考え方を紹介します。
ライフステージとは
ライフステージとは、人生を一定の基準によっていくつかの期間に区切った場合の一つひとつの期間のことを指します。たとえば年齢によって、幼年・児童・少年・青年・壮年・老年などと分けることがそうです。
また、人がどのような人生を送るかを計画するライフプランにおいては、就職や結婚・出産などの生活が変わるきっかけとなるライフイベントを節目に区切ってライフステージを考えます。生命保険の加入や見直しについても、このライフイベントを節目としたライフステージにあわせて検討することになります。
ライフステージの変化と必要保障額
ライフステージのことがわかったところで、ライフステージの変化にともない生命保険の必要保障額がどう変わるのかを考えてみましょう。
必要保障額とは
必要保障額とは、万一死亡した場合に、残された家族がその後の生活を送るにあたって不足してしまうお金のことで、生命保険で保障すべき金額といえます。
独身で一人暮らし、経済的に自立していて他の家族を養っていないという人であれば、誰かにお金を残すことはあまり考えなくてよいでしょう。しかし、一家を支える大黒柱の人であれば、その人の死亡は家族の収入がなくなることにつながります。十分な貯えがない場合は、家族に残すお金が足りていないということになってしまいます。
この足りない金額が必要保障額であり、死亡保険金として生命保険で備える金額ということになります。今から積み立てておこうと思っても、十分なお金が貯まる前に万一のことが起きてしまう可能性もあるため、必要保障額を死亡保険金の額として生命保険に加入し、万一に備えるという考え方です。
ライフステージの移り変わりと必要保障額
自立した社会人になってからでも、結婚、出産、住宅購入などを節目にライフステージは変化していきます。それにともない必要保障額がどのように変化するのか、典型的なパターンとして、結婚してこどもを持ち、定年退職するまでの期間で考えてみましょう。
- 独身期(就職して経済的に独り立ちしたとき):家族を扶養しているわけではなく、万一の場合に残すべきお金もあまり必要ありません。自分の葬式代程度のお金を残せれば十分といえます
- 結婚期(結婚して夫婦2人だけのとき):結婚して家族を持ったので、万一の場合に配偶者が生活を立て直すために必要なお金を残す必要があります。共働きであれば、その額は少なめでよいでしょう
- 育児期(こどもが生まれて小さいとき、住宅購入まで):万一の場合に、こどもが大人になるまでの生活費や教育資金を残す必要があります。もっとも必要保障額が大きくなる時期です
- こどもの成長期(こどもが義務教育を終え進学していくとき、住宅購入後):こどもが大きくなり住宅を購入した場合は、その後の家賃負担を考慮しなくてよくなり、必要保障額が小さくなります
- 子育て後(こどもが独立し再び夫婦2人の生活):こどもを扶養する負担から解放され、必要保障額は小さくなります
ライフステージ別、必要保障額の推移イメージ ※金額・線の高さは大小関係を示す説明用のイメージであり、実際の推移は世帯構成等により異なります
ライフステージ毎の保険加入の考え方と見直しポイント
ライフステージにより必要保障額が変化することと同時に、その他必要となる保険も変わってきます。したがって、生命保険や医療保険はライフステージが変化する以下のようなライフイベントがあったときに、加入したり保障内容を見直したりすることをおすすめします。
独身期の保険は新社会人になったときに加入・見直しする
新社会人になり経済的にも独立したときが、自分の保険について最初に考えるタイミングです。扶養している家族等がいない場合であれば、死亡後に自分の葬式代などの死後の整理資金として一定額を残せれば十分なので、それだけの貯蓄がない場合は、少額の終身保険に加入することを検討するとよいでしょう。
医療保険については、保険料が割安な時期なので、このタイミングで一生涯の保障を見据えた保険に加入するか、あるいは貯蓄がしっかりできる人であれば定期的な貯蓄で備えていくか、判断するとよいでしょう。
結婚期の保険は結婚したときに加入・見直しする
結婚すると、何かあったときに配偶者にどんな影響があるかを考える必要があります。
夫婦共働きで、お互いに十分な収入がある場合は死亡保障はそれほど必要ではありません。独身時代と同様に少額の終身保険で足りるケースが多いでしょう。一方、働いているのが夫または妻の片方だけというときは、家計を支える世帯主はさらに定期保険などで保障を上乗せしておくとよいでしょう。
医療保険については、独身期と同様の考え方となります。
育児期の保険はこどもが生まれたときに見直しする
こどもが生まれると、親としての責任が重くなります。こどもの人数や年齢、教育プランによって違いますが、世帯主にはまとまった死亡保障が必要となってきます。現在の手取り月収をもとに、収入保障保険の月額などを決めて、こどもが独立するまでの間加入するなどの方法があります。
医療保険については、子育て期で貯蓄の確保が難しい時期のため、もしもの備えが足りていない場合は加入しておくとよいでしょう。基本的には、世帯主の死亡保障を厚くすることがポイントとなります。
こどもの成長期の保険は住宅を購入したときをめどに見直しする
住宅を購入すると、その後は家賃の支払いが不要になります。また住宅ローンを組んだ場合は、一部のローンを除いて団体信用生命保険に加入することになるため、死亡後は住宅ローンの返済が不要となるケースが一般的です。
そのため、これまで加入していた生命保険の保険金額を、家賃の支払いに相当する金額だけ減額できることがあります。保険を減額すると、保険料の支払い負担を軽くすることができるため、住宅購入時には生命保険を見直すことをおすすめします。
子育て後の保険はこども(末子)が独立したときに見直しする
こどもが就職して独立すると、親としての経済的な責任が軽くなります。今後は夫婦2人だけの生活を中心にお金のことを考えればよくなります。
もし、こどもの生活費や教育資金を考慮した高額な生命保険に入っていて、まだ保険期間が残っている場合は、その保険を解約するか減額するとよいでしょう。子育てが終了したら、死亡保障は必要最低限の金額にすることを検討し、この時期になると、高額な死亡保険に加入するより老後に向けて貯蓄をしていくことが重要になってきます。
老後の保険は定年退職したときに見直しする
定年退職後で、夫婦お互いに年金がもらえるようになれば、死亡保障はそれほど必要ではなくなります。相続対策などの理由がなければ、高額な死亡保険に加入するよりも、退職金の運用など、老後をできるだけゆとりをもって生活していけるようなマネープランを考えたほうがよいでしょう。
この年齢になると、健康の不安を感じてつい傷害保険や割高な医療保険に加入しがちですが、傷害保険は病気の際には使えず、医療保険もいくら払っていくらの保障があるのか、保険期間はいつまであるのかなどを冷静に判断して加入する必要があります。
まとめ:ライフステージが変わるときが見直しの重要なポイント
ライフステージとは、結婚や出産などのライフイベントで区切った人生のそれぞれの段階のことをいい、ライフステージが変わることで必要な保険や保障額が変わってきます。したがって、いくら十分な検討をしてよい保険に入っていたとしても、ライフステージが変わると自分に合っていない保険になってしまうことがあります。
ライフステージが変わるときには、新たに生命保険に加入したり、既存の保険を見直したりすることが大切です。このライフステージが変わるポイントである大きなライフイベントがあったときには、保険のこともあわせて考えるよう習慣づけるとよいでしょう。
※本記事は編集部が作成した一般的な参考情報です。特定の商品・保険会社を推奨するものではなく、断定的な提案でもありません。実際の要否は、各代理店の窓口で保険募集人にご確認ください。統計・制度に関する数値は今後変更される可能性があるため、最新の情報をあわせてご確認ください。
ほけんスコア編集部
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